STORY 01誰のどんな課題を解決したいのか。
それがデジタル化の出発点。

現在、お客さまの利便性向上を目的として、時間や場所を問わずストレスなく金融サービスが利用出来るスマートフォンアプリの開発を進めており、2022年春にサービス開始予定です。サービス開始以降も継続的に機能追加に取組み、様々な手続きが手のひらで完結できるようなアプリにしていきたいと考えています。

金融業界は、一般的な企業に比べて必ずしもデジタル化が進んでいるとは言えません。しかし、銀行内外の環境変化は激しく、お客さまの利便性の向上、行員の業務効率化を実現するためには、デジタル化は避けられないものとなっています。群馬銀行では、誰のどのような課題解決のためにデジタル化を進めるのかという検討をしっかりと行ったうえで、デジタル化を進めています。最近の取組事例として、場所にとらわれないワークスタイルの実現や、電話や紙をベースとした働き方の変革を目的として、モバイルPC、行内チャット、Web会議を2020年に順次導入しています。行内はもちろん外出時にも使えるPCは行員にとって便利である一方で、セキュリティ面のリスクも増大します。導入に際しては、メリットやデメリットを関係部門とともに十分に議論しました。デジタル化を進める上で、「便利」と「安心・安全」は両輪です。利便性を追求するだけでなく、それが安心・安全に利用できるかどうかを常に念頭に置いています。

STORY 02デジタル化の取組みを、
地域の活性化につなげたい。

デジタル化によって業務の効率化を実現しても、それがお客さまへのメリットに繋がらなければ意味がありません。投資信託の購入や生命保険の契約については既に電子化され書面契約が不要となっており、お客さまのご記入の負担が軽減されています。また、以前は法人のお客さまへの融資や住宅ローンの契約については紙の契約書に署名・捺印をしていただく必要がありましたが、2020年10月よりパソコンやスマートフォンで電子契約ができるようになりました。多くのお客さまからは「便利になった」というお声をいただく一方で、「書面でないから逆に心配だ」というお声もいただいています。考え方は人それぞれであり、両方のメリット・デメリットをご説明したうえでお選びいただいていますが、電子契約はお客さまにとってさまざまなメリットがあるため、今後も利用者を増やしていけたらと考えています。いきなりガラッと変えられるものではないので、継続的に取り組むことが必要だと感じています。