取組方針および具体的な取組み

取組方針

具体的な取組み

1. ライフサイクルに応じた取引先企業の支援の一層の強化
   • 創業・新事業支援への取組み
     • 投資ファンドや本部専門スタッフを活用し、将来性ある企業の発掘・育成に取組んでまいります。
     • 具体的には、群馬キャピタル2号投資事業有限責任組合を活用し、新規性・成長性のあるベンチャー企業等への投資を実施してまいります。
     • また、県内11か所に設置された地域ベンチャー支援センターとの情報交換を定期的に行い、新規開業・創業のための融資を実行してまいります。
     • 医療・食品・農業等の有望分野について業種別担当者を置き、専門性を高めることにより、有望企業の発掘・育成に努めてまいります。
   • 経営改善支援・事業再生への取組み
     • 取引先企業への業績改善へ向けた支援に積極的に取組んでまいります。
     • 具体的には、経営改善計画作成の指導や当行ネット網を活用した販路開拓支援などの経営改善支援に加え、取引先企業の経営状況に応じ、中小企業再生支援協議会やぐんま企業再生ファンド、DES（過剰債務圧縮のための貸出債権と株式の交換）（注1）、RCC（注2）再生スキーム等の手法を活用した事業再生に取組んでまいります。
     • また、行内外の研修等を通じ、取引先企業に対して最適な経営改善支援や再生支援を行える行員の育成を進めてまいります。
   • 事業承継への取組み
     • 本部に専門スタッフを配置し、取引先企業に対する事業承継支援の取組みを強化してまいります。
     • 具体的には、自社株評価の査定をはじめ、M＆Aや新規株式上場等幅広い支援を行ってまいります。
2. 事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底
   • 不動産担保、個人保証に過度に依存しない融資手法への取組み
     • 不動産担保や個人保証に過度に依存することなく、事業価値を見極める融資手法に、引き続き取組んでまいります。
     • 具体的には、債務者格付やスコアリングモデルに基づく無担保・第三者保証不要の融資や動産・債権譲渡担保融資に取組んでまいります。
     • また、中小企業の資金調達手法の多様化に対応するため、シンジケートローンの組成にも取組んでまいります。
     • さらに、行内外の研修や「スキル認定制度」（審査や法人営業など4つの専門分野ごとに必要なスキルを定め、対象者の習熟度に応じてランク付けをする制度）などにより、事業価値を見極める融資の実践できる人材の育成を進めてまいります。
3. 地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献
   • 地域活性化につながるビジネスマッチング情報の提供
     • ビジネスマッチングに関する全行的な情報の共有化を図り、地域企業に対して様々な情報を提供し、販路開拓などの営業活動を支援してまいります。
     • 具体的には、個々の取引先企業のニーズに対応した迅速かつ有効な情報の提供や、様々な業種に対応した展示・商談会の実施等、各種イベントの開催を行ってまいります。
   • 地域の利用者の満足度の向上
     • 「お客さまご意見カード」や「利用者満足度アンケート調査」による意見収集を継続的に実施します。調査結果を踏まえた改善策の実施などを通じ、お客さまのニーズに対応した様々な金融サービスの提供や利便性の向上を図ってまいります。
   • 地域と一体になった地域活性化への取組み
     • 地公体等との情報交換や勉強会を通じたPFI（注3）事業の浸透や公共事業等へのPFIの活用支援など、地域活性化に向けて取組んでまいります。

地域密着型金融推進取組実績の開示について

当行では、「地域密着型金融の推進に関する取組み」の実績について、5月の決算発表時にニュースリリースやインターネットホームページを通じて、地域の皆さまに情報開示を行ってまいります。

• DES（Dept Equity Swap：デット・エクイティ・スワップ）
  金融支援策のひとつで、過剰債務圧縮のため貸出債権と株式を交換すること。
• RCC（Resolution and Collection Company： 整理回収機構）
  中心的な業務は金融機関から不良債権を買い取って回収すること。
• PFI（Private Finance Initiative：プライベート・ファイナンス・イニシアティブ）
  公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う方法。