CROSS TALK

女性行員座談会

群馬銀行 女性行員 座談会

自分のキャリアを自分で選べる。
誰もが働きやすい職場環境をめざして。

2014年に女性ワーキンググループが立ち上がり、
女性が働きやすく、
能力を最大限に発揮できるよう
女性活躍推進の取組みを強化してきました。
今回は、女性活躍推進チーム「L-NEXT」のメンバーである3名に、これまでのキャリアを振り返りながら、
L-NEXTの取組みや職場のサポート体制、
今後の目標などについて語っていただきました。

PROFILE

  • 群馬銀行 女性行員

    資産形成アドバイザーとして営業店担当者とともに預かり金融資産の提案を行いながら、L-NEXTの活動にも精力的に参画。

    栁下 真輝

    2007年入行 / ライフサポート部 ウェルスマネジメントグループ

  • 群馬銀行 女性行員

    入行後、営業係や渉外係を担当し、2度の出産と育児休業を経験。現在は渉外係として勤務する一方で、2人の子どもの育児に奮闘中。

    飯野 扇彩

    2010年入行 / 箕輪支店 渉外係

  • 群馬銀行 女性行員

    入行後、本店営業部や県内の支店で渉外係として勤務。自ら手を上げてL-NEXTの活動に参加。

    橋爪 絵美

    2010年入行 / 前橋駅南支店 渉外係

座談会 銀行員 女性行員
座談会 銀行員 女性行員

様々な制度があり、
女性でも長く活躍できる。

群馬銀行を志望した理由と
L-NEXTについて教えてください

栁下:大学時代に群馬を離れてみて改めて群馬の魅力を感じ、地元を元気にしたいという想いからUターン就職を志しました。高校生の時に初めて群馬銀行で口座を開設した時、親切にしてくれた行員さんの姿も印象的で群馬銀行を志望したのですが、お二人はどうして群馬銀行を志望したんですか?

橋爪:私は、最初は群馬で就職するつもりはなかったのですが、将来のことを考えたときに、ここなら長く仕事を続けられそうだなと感じたことが群馬銀行入行の決め手でした。他にもいろいろな企業を受けましたが、金融は群馬銀行だけでした。福利厚生面の充実や県内に営業店が多くある点も魅力に感じましたね。

飯野:私も橋爪さんと同じで最初は都内で働きたいと思っていて、群馬県の企業は群馬銀行しか受けませんでした。当時から女性の働きやすさや制度面が整っていた金融業界で働きたかったですし、採用面接で面接官の雰囲気がとても柔らかかったのが好印象でした。

栁下:実際に入行してみると思った以上に銀行業務の幅の広さを感じましたよね。日々勉強で退屈することなくやれていますし、私は長く続けられそうだなと感じています。女性もたくさんいる環境なので働きやすさも感じていますが、お二人はどうですか?

飯野:それは感じますね。実際、私たちが入行してから、銀行自体が大きく変わってきたなと感じています。入行当初は女性でも外回りをする人は残業も多かったですし。結婚を考えるとそうした働き方では厳しいと感じたので、私は当時の一般職にコース転換をしたことがあるんです。でもその時から退社時間の規定も大きく変わりました。自分のライフプランが変わるタイミングで銀行自体の制度が変わってきたおかげで、私は今も働けています。

栁下:現在は休暇も取得しやすいですし、ここ10年くらいで銀行内部がものすごいスピード感を持って変わっていますよね。私たちは、今年度L-NEXTというチームのメンバーとして1年間活動をしているわけですが、実際の活動を通してどんなことを感じていますか?

飯野:働きやすさに関しては、群馬銀行は恵まれた環境だと思うのですが、課題もまだあると感じています。一つひとつをしっかり紐解いて、改善していくための力になれたらと思っています。

橋爪:L-NEXTではそれを女性目線で行うということですよね。営業店で働く行員が自分たちの意見を本部や役員に提言する機会は限られているので、女性ということに限らずL-NEXTの活動の意義は大きいと感じています。今後も、働き方をより良くするためには何が必要かを考えて、提言することが必要だと思います。

POINT1

L-NEXT

2014年、女性活躍推進への取組み強化のため、全行横断的な9名の女性行員からなる「女性ワーキンググループ」が立ち上がりました。その後、2015年度よりメンバーを15名に拡大し「女性専門チーム」として活動を本格化。女性の就業継続やキャリアアップ支援、全行員の意識改革などについて、銀行内外で意見交換を行ってきました。毎年メンバーを入れ替えながら継続した活動を行っており、2019年度(第5期)には新たに「L-NEXT」というチーム名に変更し、「すべての人が働きやすい職場」の実現に向けた取組みを行っています。

仕事もプライベートも
充実した毎日を送るために。

群馬銀行の休暇制度について教えてください

栁下:2021年4月から18時30分以降の残業が原則禁止となったため、全体的に残業が少なくなったり、有給休暇取得率向上のために新しく「ワーク・ライフ・バランス休暇」ができたことで有給休暇が取得しやすくなったりすることは、子育てをする上でもかなり助かりますよね?

飯野:そうですね。職場の風通しが良く、お互い様の精神が強いため、無駄な残業はすることはないですし、様々な休暇制度が充実しており、休暇は取得しやすいですね。しかし、子育てとなると、配偶者の支えが絶対的に必要となるので、相手方の福利厚生も重要となります。主人は家事も率先してやってくれるので助かっていますが、もし私がすべての家事を担いながら働くとなると、いくら会社の制度が充実していても厳しいと思います。

栁下:群馬銀行は、配偶者出産休暇や育児休業の制度も充実しており、男性の育児休業についてもほぼ全員の方が取得していますが、何週間、何ヶ月という単位で休む人はあまりいませんよね。

橋爪:まだ日本の企業全体的に長期にわたっての育児休業は取得しづらいのかなと思います。国の支援や、企業が育休を取得しやすい環境を作ることが重要ですよね。

飯野:育児って毎日のことなので、1ヶ月くらいは最低限関わってほしいというのが本音です。1日や2日だけ休んでも正直意味がありません。私は、出産休暇、育児休業や子の看護休暇などを取得させていただきましたが、男性の方が長期の育児休業を取得しやすい企業になってほしいと思います。

POINT2

休暇制度

群馬銀行では、有給休暇をすべての行員が計画的に、また公平に取得できるよう「制度休暇」が設けられており、連続5営業日の休暇が取得できる「連続休暇」や2営業日続けての休暇が取得できる「ポケット休暇」、年5日休暇を取得できる「ワーク・ライフ・バランス休暇」などがあります。他にも、結婚休暇、育児休業、配偶者出産休暇、介護休暇、忌引休暇などの休暇もあります。また、産前産後の出産休暇はもちろん、子どもが2歳になるまで利用できる育児休業制度、復職後に利用できる子の看護休暇、短時間勤務、所定外勤務免除、時間外勤務の制限など、子育て中の行員を支援する制度が充実しています。

座談会 銀行員 女性行員
座談会 銀行員 女性行員

選ばれる銀行であり続けるために、
意識を変えることが大切

L-NEXTの今年度の取組みについて教えてください

栁下:今年度は「ダイバーシティ」をテーマに、女性の視点から当行のあるべき支援や制度を考える活動をしてきたわけですが、先日、私ともう1名の二人が代表する形で、役員の方々に中間発表を行いました。ダイバーシティに関しては役員のみなさんも様々な考えをお持ちで多くの質問がありましたし、銀行を変えたいという強い気持ちが伝わってきました。

飯野:制度改定などで一定の成果は出ていると思いますが、現状女性活躍が主ですし、一言でタイバーシティと言っても幅が広いので、まだまだ取り組むべきことはたくさんあると思います。

橋爪:副業の解禁やオフィスカジュアルの導入といった働き方に関するものから、役員との交流会や職場で行員同士が意見を言い合える機会をつくるとか、先進的な取組みを少しずつ取り入れられたら良いですよね。

橋爪:それから人の多様性という意味では、障がい者やLGBTQに関して、私はこれまであまり意識していなかったのですが、全盲のお客さまを担当したときに様々な気づきがありました。実際に接してみると、知識とか心遣いの面で自分に足りないことがたくさん見つかりますね。たとえば、同性のパートナーでも組める住宅ローンなど、これまでになかった商品がありますし、今後そういう部分はもっと柔軟にしていく時代なんだろうなって感じています。

栁下:意識が向いていないと、知識も積み重なっていかないから、接してみて初めて分かることってたくさんありますよね。

橋爪:今後はこういう意識が大事だなって痛感しました。私たちはお客さま第一で仕事をしていますが、ダイバーシティという観点で見たときに、群馬銀行は本当に使いやすい銀行なのだろうかという視点も大事だと思います。群馬だからといって、群馬銀行が当たり前に選ばれる時代でもありません。自分も含めて意識を変えていく必要があると思います。

座談会 銀行員 女性行員
座談会 銀行員 女性行員

誰もが自分らしく働いて、
活躍できる銀行をめざす。

最後に、今後群馬銀行がどうあるべきかについて
考えをお聞かせください

栁下:今後の展望という意味では、私はお客さまと行員の満足度を上げ、どちらからも愛される組織となることが必要だと考えています。たとえば行員が気軽に意見を投書できる御意見箱のようなものも必要なのではないかと思っています。営業店の声を気軽に本部に届けられるようにもっと意見交換が活発に行われ、自らの意思を発信しやすい環境をつくれたらと感じています。お二人はいかがですか?

飯野:私は、働くすべての行員が理想的な自己実現ができる組織になってほしいです。L-NEXTの活動の一環で営業店の先輩に意見をよく聞くのですが、女性の上位職のイメージが湧かない方がまだ多くいらっしゃいます。最近では女性管理職の比率は高まっていますが、まだモデルケースが少ないので、多くの行員の方と意見交換を行い、一緒に女性のキャリアアップについて考えていきたいと思います。

橋爪:私は、性別だけでなく、さまざまな立場の人が働きやすい組織にしていけたらと思っています。個人的に「女性活躍」という言葉があまり好きではありません。自分の周りを見れば女性はすでに活躍しているし、男女で分ける考え方に違和感を感じるというか。でも、それを先輩に話したときに、周りの意識を変えるために敢えて使っている言葉でもあると教えてもらったんです。上席の方々はまだまだ男性が多いですし、敢えて「女性活躍」という言葉を使うことで、全員の意識を変えようとしているんだなって気づきました。

栁下:周りの考え方が変わっていかないと、環境は変わっていきませんよね。

橋爪:制度を変える前に、まず考え方を変えていくことが大事だと思います。そのためには、重要な会議などの主要な場所に女性を交えて、女性の意見がもっともっと反映されるようにすることも一つの方法ではないかなと感じています。

飯野:そうですね。経営層の方々は時代の流れにも敏感で、人事制度の改定など銀行の変革に意欲的です。L-NEXTの活動にも関心を持っていただけています。でも、営業店の行員の中には時代の流れについていけていない方も少なくない気がしていて。たとえば就職活動をしている学生の中には、キャリアアップしたいという人もいれば、昇進などに興味がない人もいます。自分のキャリアを自分で選べる会社であることが、選ばれる会社になっていくためにも必要だと思います。

栁下:群馬銀行としては、様々な制度を整えることで実現できている部分もありますが、キャリアアップや働き方に関しては、まだまだ課題もありますね。いろいろな考え方の人たちが働きやすいように、銀行として多様な選択肢を持っていることが理想ですよね。

飯野:行員にも徐々に浸透しつつありますが、より周知を図っていくことが必要だと思います。L-NEXTのメンバーではない人たちにもダイバーシティや働き方について学ぶ機会を提供できたら良いなと感じています。

POINT3

副業制度の導入

この座談会は2021年12月に行われたものですが、その後、2022年8月に副業制度が導入されました。本制度は全従業員を対象とし、従業員のキャリア形成や成長、および地域貢献に資する事業等について、個人事業や業務委託により従事することを認める制度です。
なお、育児や介護により休業している者についても、将来のキャリアビジョンを踏まえたスキルの習得や維持・向上等の観点から認めています。
本制度を通じて、銀行業務以外の事業に挑戦しやすい環境を整備し、銀行で働くだけでは得られない経験や人脈の獲得により従業員の多様性や専門性を高め、組織力の強化を図っていきます。

WELFARE

ジム 群馬銀行 行員宿舎

ワークライフバランスへの
取組み

「すべての人が働きやすい職場」をめざし、女性活躍の推進やワークライフバランスの充実に向けた取組みも積極的に行っています。

詳しく見る