PROJECT MEMBER
2005年入行
コンサルティング営業部
地域創生室
小池 辰徳
1991年入行
コンサルティング営業部
地域創生室
関口 聡
2009年入行
コンサルティング営業部
地域創生室
齋藤 勝哉
STORY 01産官学金の連携で、
みなかみ町の活性化に挑む。
かつて観光客で賑わいを見せていたみなかみ町は、少子高齢化に加えて、温泉施設の老朽化や倒産、商店街の衰退などの課題を抱えていました。また、全国の観光産業と同じように新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を大きく受けていました。このまま何もしなければ地域経済は衰退の一途をたどってしまう。そこで、群馬銀行で地方創生の事業を担う私たちが、みなかみ町の活性化に乗り出しました。老朽化に伴う観光産業の衰退や集客力の低下という課題は、みなかみ町に限らずあらゆる温泉街が抱える共通の悩み。そこに様々な機関が関わり、それぞれが強みを発揮することで、革新的な街づくりや観光産業創出に繋げたい。私たち地域創生室はそんなビジョンを描き、みなかみ町へプロジェクトの提案を行いました。
その上で、群馬県内において地域貢献活動に乗り出していたオープンハウス様にプロジェクトへの参画を依頼し、自治体と繋ぎました。地方創生の取組みは、自治体と民間企業の熱量の一致が一つ重要なポイントになります。本プロジェクトでは、みなかみ町で新たな挑戦を志すオープンハウス様と迎え入れてくれたみなかみ町のエンゲージメントによって非常に良い連携が取れたと感じています。廃墟となっている建物の取り壊しには当然莫大な費用がかかります。私たち地域創生室は、国の補助金申請に関わる部分でコンサルティングを行いました。現在は建物の取り壊しが進む一方で、どういう街づくりが望ましいのかという研究を東大大学院工学系研究科の皆さんが進めている段階です。みなかみ町の温泉街がかつてのように多くの観光客で賑わうようになるまでには、おそらく3年から5年くらいの長期的な取組みが必要になると考えています。
STORY 02成功事例を横展開することで、
様々な地域の活性化に貢献したい。
プロジェクトがスタートした当初は、自治体や住民の皆さんからの期待値はそれほど高くなかったと思います。地域活性化の話はこれまでにも数え切れないほどあり、そのたびに裏切られてきた経験があったからだと思います。しかし、私たちが実際に動き出すと反応も変わり、今ではたくさんの方からの大きな期待を感じています。地域活性化に向けた取組みは全国各地で行われていますが、それらの多くは行政・金融機関・大学という3者で進めているものが多い印象です。みなかみ町活性化プロジェクトでは、そこに民間企業であるオープンハウス様が参画しており、そこが他の取組みとは異なる一つのキーになっています。銀行が融資をする際にも、受け皿となる組織がないことにはできません。行政ではそうした受け皿にはなれないため、民間企業の存在意義がとても大きくなります。自治体と民間企業のつなぎの部分でも、私たち地域創生室が大きな役割を果たせたと考えています。
本プロジェクトがメディアに取り上げられたことで、県内の他の行政機関や地方創生に関心の高い民間企業からたくさんお声掛けをいただくようになりました。それは、この取組みが注目され、期待されている証拠でもあります。群馬銀行に対する期待の高まりも感じますし、私たち自身も今回の事例を別の観光地へ横展開していくことで、様々な地域の活性化に貢献したいと考えています。地域の金融機関として、地域活性化への貢献は重要なミッションの一つ。その最前線に立つやりがいや責任感を感じながら、自治体や住民の皆さまの期待に応えていかなければなりません。群馬銀行グループは、2021年11月20日に 私たちは「つなぐ」力で地域の未来をつむぎます という「パーパス」を制定しました。その精神を胸に、自治体と企業、人と人をつなぎ、地域経済の好循環に貢献し続けていきたいと考えています。