先進的金融ソリューションによるSDGs貢献企業への成長支援に向けた取組みについて~ぐんま地域共創パートナーズ 第1号投資案件~

2021年3月12日

このたび群馬銀行(頭取 深井 彰彦)は、投資専門子会社であるぐんま地域共創パートナーズ株式会社(代表取締役 内堀 剛夫、以下「GRASP」)、およびヘルスケアマネジメントパートナーズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長 森井 由之、以下「HMP」)とともに、細谷グループ(群馬県富岡市 代表 武藤 博俊)の成長支援に向けて不動産証券化スキームを活用した金融ソリューションを実施しました。

本件スキームの概要

細谷グループのグループ法人のひとつ医療法人民善会が保有する施設の一部(透析クリニック、介護老人保健施設、介護付有料老人ホーム)について、本件のために設立した特別目的会社(新設合同会社)に信託銀行を経由してその権利を譲渡します(証券化)。
特別目的会社は、この権利を取得するための資金を、当行からの融資(ノンリコースローン)、およびGRASPとHMPの運営するファンドからの出資により調達します。
民善会は、当該施設を賃借しながら継続して運営するとともに、受取った譲渡代金によって既存の借入金を返済します。

本件の効果

細谷グループは、本証券化によって将来のさらなる成長・発展に向けて、①「所有」と「運営」の分離、および施設運営への専念による医療・介護サービスの一層の向上、また、②負債の圧縮による財務体質の大幅な改善が可能となりました。
当行は、「群馬銀行グループSDGs宣言(GB Sustainability Policy 2030)」を掲げ、地域社会の発展を常に考えた事業活動の推進を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し、持続可能な社会の実現と経済的価値の創造に努めていく方針としています。この方針のもと、SDGs達成に尽力されているお客さまを積極的に支援しております。

細谷グループの概要

グループ法人 株式会社 ホソヤ、医療法人 民善会、社会福祉法人 民善会、
特定非営利活動法人 介護情報館、株式会社 トリエル、
社会福祉法人 大桐会
代表者 最高経営責任者 狩野 隆一(グループCEO)
代表取締役社長 武藤 博俊(株式会社ホソヤ)
所在地 群馬県富岡市、高崎市、藤岡市、甘楽町、下仁田町、玉村町
事業概要 介護医療院、クリニック、透析施設、介護老人保健施設、医療特化型有料老人ホーム、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホーム等
グループ職員数 約870人
SDGsへの取組み
  • 群馬県内初となる介護医療院導入や人工透析患者の受入れが可能な介護施設の積極展開など、富岡市を中心とする群馬県西毛地域において地域の人びとの健康と福祉を担っている。
  • 男性職員はもちろんのこと、多くの女性職員によって支えられている。同グループ内では、女性でも要職に就任できるなど活躍できる機会が設けられている。
  • 安定的な成長によりグループ従業員数は900人に迫るまでに増加しており、地域内での雇用維持・確保に多大なる貢献をしている。

HMPの概要

社名 ヘルスケアマネジメントパートナーズ 株式会社
代表者 代表取締役社長 森井 由之
所在地 東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング15F
株主 三菱UFJリース(66%)、日本政策投資銀行(34%)
事業概要 医療・介護事業の関連資産を投資対象としたファンドの一任運用、
およびファンドが投資を行った資産の管理
職員数 23人

以上