ぐんま地域共創パートナーズが運営するファンドによる出資について

2022年10月17日

群馬銀行(頭取 深井彰彦)は、100%出資子会社であるぐんま地域共創パートナーズ株式会社(代表取締役 鏡山英男、以下「GRASP」)が運営するぐんま地域共創ファンドを通じて、エレファンテック株式会社(代表取締役社長 清水信哉、以下「同社」)が実施する第三者割当増資を引受け、出資を実行しましたので、お知らせいたします。
同社は、独自技術によるインクジェット印刷と銅めっきを用いた環境に優しい製法でFPC※1を製造販売する企業です。2014年に設立された東京大学発製造業ベンチャーであり、「マイクロソフト イノベーションアワード2014」で最優秀賞を獲得しております。2020年には、インクジェットプリンターを使ったFPCの量産化に世界で初めて成功しました(商品名:P-Flex®)。
同社のFPCの製造方法は、インクジェットプリンターを使い金属ナノインクを基材に描画するユニークな技術で、従来製法※2に比べ製造工程を短縮でき、製品製造過程で発生するCO2・エネルギー排出、水消費、製造コストの大幅な削減が可能となります。こうした技術は、世界的なSDG'sの流れに則ったものであり、日本発の製造業技術普及が環境負荷の低減に貢献し、サスティナブルな製品製造に役立つことが期待されます。
また、同社はIMPC※3技術も開発しており、同社の技術が県内自動車関連産業に認知され、ひいては業界の環境負荷低減に寄与するよう支援してまいります。

  1. ※1FPC(Flexible Printed Circuit:フレキシブル基板)
  2. ※2サブトラクティブ法
  3. ※3IMPC(In Mold Printed Circuit:主に車載向けに提案している樹脂と基板の一体化技術)

出資先概要

会社名 エレファンテック株式会社
代表者 代表取締役 清水 信哉
所在地 104-0032 東京都中央区八丁堀四丁目3番8号
設立 2014年1月
事業概要 プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、製造サービス提供

フレキシブル基板P-Flex®とは

「不要な部分を溶かして捨てる」から「必要な部分だけ印刷する」独自技術ピュアアディティブR法によって製造されるフレキシブル基板です。

フレキシブル基板P-Flex®とは

ファンド概要

GRASPが運営する以下のファンドが当社による第三者割当増資を引受けます

ファンド名称 ぐんま地域共創投資事業有限責任組合(ぐんま地域共創ファンド)
組合員 ぐんま地域共創パートナーズ株式会社 *
株式会社群馬銀行
ファンド規模 30億円

*印はファンドの業務運営者(無限責任組合員)です

以上