計画の考え方について
当行は、2021年11月、社会的な存在意義を表すパーパスを「私たちは『つなぐ』力で 地域の未来をつむぎます」と定め、行内外での浸透を図ってきました。
本計画は、制定したパーパスを基軸とした経営に取組むことを明確にし、過去3年間の中期経営計画「Innovation 新次元 ~価値実現へ向けて~」における取組みをさらに進めていくため、名称を「Innovation for "Purpose"」としました。
本計画を通して、パーパスで掲げる「つなぐ」力を強化し、発揮していくことで、地域の未来をつむぎ、パーパスの実現を目指してまいります。
パーパス基軸について
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1パーパスに基づいた基本方針の設定
パーパスのコンセプトである「つなぐ」「つむぐ」を強化し、発揮していくためにはどうすべきか、という観点から3つの基本方針を掲げています。
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2社会的価値と経済的価値の両立
パーパスに基づいた地域社会やお客さまの課題解決(社会的価値)により、当行が持続的な収益を上げていく(経済的価値)ことで、2つの価値の両立を目指します。
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3バックキャスティングとフォアキャスティング
パーパスの実現に向けて、今を起点に次の3年間で何を深堀りすべきか(フォアキャスティング)、パーパスに基づくめざす未来から逆算して次の3年間で何をすべきか(バックキャスティング)の両面からアプローチし、計画を策定しています。
基本方針と戦略テーマについて
基本方針1
「『つなぐ・つむぐ』の基盤となるデジタル戦略の遂行」
パーパスの実現にはデジタルの力が欠かせないと考えており、「地域のデジタル化」、「お客さま接点のデジタル化」「行内業務のデジタル化」の推進に取組みます。
基本方針2
「5つの改革による 『つなぐ』力の強化」
当行ではパーパスの概念を「当行の強みを活かして社会にどんなことを働きかけられるか」と位置付けており、以下の5つの改革により当行の強みを伸ばす(「つなぐ」力を強化する)ことを目指します。
- 戦略テーマ
- 過程や自律性を重視した営業プロセス改革
- 生産性向上に資する業務プロセス改革
- 環境の変化やお客さまのニーズを捉えたチャネル改革
- 創造力発揮に向けた人材改革
- 強みの強化・補完を目的とした外部連携改革
基本方針3
「『つなぐ』力の発揮により 未来を『つむぐ』」
どのように「つなぐ」力を発揮して地域の未来をつむいでいくかを「地域」「企業」「個人」「グループ」「当行」という5つの視点から戦略テーマを設定し、社会的価値と経済的価値の両立を目指します。
- 戦略テーマ
- 地域のサステナビリティへの積極関与などSDGs・ESGへの取組み
- 企業へのコロナを踏まえた金融・本業・事業承継支援
- 個人のお客さま一人ひとりに寄り添ったコンサルティング
- グループ総合力による新事業の探索と既存事業の深堀り
- 当行の経営体質強化による「つなぐ」力の持続的発揮
計数計画(計数目標)
- 計画最終年度(2025年3月期)における連結計数目標
項目 | 目標 | |
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コア業務純益 | 450億円 | |
非金利業務利益 | 250億円 | |
親会社に帰属する当期純利益 | 300億円 | |
グループ会社最終利益 | 40億円 | |
RORA | 0.7%以上 | |
OHR | 55%程度 | |
ROE | 5%以上 | |
総自己資本比率 | 13.5%以上 |
(項目の定義)
コア業務純益 | : | 資金利益+非金利業務利益-経費 *投信解約益除き |
非金利業務利益 | : | 役務取引等利益+その他業務利益(債券関係損益除く) |
親会社に帰属する当期純利益 | : | 連結損益計算書における当期純利益のうち、親会社株主に帰属する部分の利益 |
グループ会社最終利益 | : | 親会社株主に帰属する当期純利益-銀行単体当期純利益 |
RORA | : | 親会社株主に帰属する当期純利益/リスクアセット |
OHR | : | 経費/(業務粗利益-債券関係損益) |
ROE | : | 親会社株主に帰属する当期純利益/期首期末平均自己資本 |
総自己資本比率 | : | 総自己資本/リスクアセット |