頭取メッセージ

取締役頭取 深井 彰彦

平素は群馬銀行をご利用、お引き立ていただきまして、誠にありがとうございます。当行は、1932年の設立以来、さまざまな社会・経済の変遷のなか地域のリーディングバンクとして地域社会の発展を常に考えて行動するとともに、経営体質の強化に努め、今日の基盤を築いてまいりました。これもひとえに皆さまの温かいご支援の賜物と深く感謝しております。

最近の経済情勢をみると、国内で緩やかな景気回復が続いているものの、海外の通商問題などにより不確実性が高まっています。金融面では、マイナス金利政策の長期化による貸出金・有価証券運用の利鞘の縮小や、異業種からの新たなプレイヤーの参入による競争激化など、金融機関を巡る経営環境は厳しさを増しています。また、人口動態をはじめとして、日本社会は大きな構造変化の過渡期にあり、我々金融機関は様々な脅威や課題に直面しています。

一方、昨今のデジタライゼーションの進展は、個人のライフスタイルや企業のビジネスモデルに劇的な変化をもたらしており、我々金融機関にとっても、テクノロジーの進化が金融サービスの革新や抜本的なコスト削減などの可能性を高め、新たなチャンスを創出するものと考えています。

そのような環境認識の下、我々は、地域経済活性化への主体的取組み、収益構造の抜本的な転換、事業承継のような顕在化するニーズへの対応、デジタル技術の活用やフィンテック企業との連携など、諸課題に対して着実に手を打ち、成長の機会を捉えていこうと考えています。

2019年4月にスタートした、2022年3月までの3か年を計画期間とする中期経営計画「Innovation 新次元~価値実現へ向けて~」では、過去6年間にわたり取組んできた「価値ある提案」を礎に、その提案価値を実現させることに主眼を置き、めざす企業像を「金融サービスの革新により、お客さまニーズに応え、価値を実現する地域金融グループ」としました。そして、めざす企業像を実現するための基本方針には、「3つの改革による経営プラットフォームの転換」と「ビジネスモデルの進化による高度な価値実現」を掲げ、それぞれに戦略テーマを設定しています。これらの戦略テーマのもとで、従来からの延長ではなく非連続な変化に取組み、グループ会社との連携も拡充しつつ、個々のお客さまの真のニーズに応えられる質の高いコンサルティングを実践し、収益構造の抜本的な転換(新次元)をめざします。

また、さまざまな環境・社会課題が深刻になる中、2019年2月に「群馬銀行グループSDGs宣言」を制定し、企業理念やSDGs宣言にもとづく事業活動を通じて環境・社会課題解決への貢献をめざしています。そうした取組みや中期経営計画の諸施策を展開することで、持続可能な社会の実現と経済的価値の創造に努め、地域社会、お客さま、従業員ならびに株主・投資家の皆さまなど、各ステークホルダーの方々への責任を果たしていきたいと考えております。

金融機関は内外でさまざまな課題が山積し、厳しい時代が続いています。そうした中、頭取として、地域社会の発展と当行の成長を実現させていく使命を担うこととなりました。私は、厳しい時代だからこそ、それに向かい挑戦することに大きな価値があると思います。ビジネスパーソンにとって、多くの課題に挑戦できる機会があることは、喜びであり、そういった意味では、地域金融機関で働く私たちにとっては恵まれた時代だと感じ、一つひとつの課題を着実にクリアし、新たな次元に向けた挑戦を続けていきます。

最後になりますが、皆さまには、今後とも温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申しあげます。

2019年6月25日
代表取締役頭取 深井 彰彦