ぐんま地域共創パートナーズが運営するファンドによる株式会社カーボンフライへの出資について
2024年9月30日
群馬銀行(頭取 深井 彰彦)は、100%出資子会社であるぐんま地域共創パートナーズ株式会社(代表取締役 鏡山 英男、以下「GRASP」)が運営するぐんま地域共創2号ファンド(以下「本ファンド」)を通じて、株式会社カーボンフライ(代表取締役 テン フィ、以下「同社」)が実施する第三者割当増資を引受け、出資を実行しましたので、お知らせいたします。
同社は、軽量かつ金属素材を上回る強度を持つカーボンナノチューブ(以下CNT)の品質の安定化・量産化の実現に必要な技術を有するディープテック企業です。CNTは30年ほど前に、日本で発見されて以降、様々な企業が新規事業として参入してきましたが、品質の安定化・量産化を実現することができなかった素材です。
同社が有するCNTの独自製法は品質の安定化と大量生産を可能としています。同社はCNTの単価引下げにより、市場での導入拡大を図り、多岐に渡る製品の高品質化・軽量化につなげていく考えです。また、同社の独自製法は既存製法と比較し環境への負荷が格段に低減することから、社会全体の環境負荷低減にも貢献いたします。
群馬銀行の対象エリアには、CNTを活用することで既存製品の付加価値向上につながる企業が多く存在していると認識しております。地域企業においてCNTが広く普及し、事業の深化・探索に寄与することで、地域企業の成長、ひいては地域の活性化につながることを期待しております。
当行グループは、今後ともファンドを通じたお客さまの成長支援・課題解決に積極的に取組むとともに、他金融機関とも協力・協業し、地域に貢献してまいります。
記
出資先概要
会社名 | 株式会社カーボンフライ |
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代表者 | 代表取締役 テン フィ |
所在地 | 〒135-0064 東京都江東区青梅2丁目4番32号 |
設立 | 2022年1月 |
事業概要 | CNTの開発・製造・販売 CNT製造機械の開発・製造・販売 【CNTの用途(例)】 ![]() |
同社の技術について
- 細径・長尺、欠陥密度の小さい高性能CNT生成により、電気自動車向けリチウムイオンバッテリーの高度化へ対応が可能となります。

- 独自のレシピ調合により、一本一本の径と長さが均一なCNT生成により、樹脂への均一な分散が可能になり物性値が向上します。また、高性能CNTの生成により、業界唯一のCNT100%のフィルム・繊維、炭素繊維との複合・代替の工業用用途開発を可能とします。
安価で大量にCNTを製造可能な「Caltema(カルテマ)」を開発しています。
ファンド概要
ファンド名称 | ぐんま地域共創2号投資事業有限責任組合 (通称:ぐんま地域共創2号ファンド) |
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組合員 | 無限責任組合員:ぐんま地域共創パートナーズ株式会社 有限責任組合員:株式会社群馬銀行 |
ファンド規模 | 30億円 |
以上
本件に関するお問合わせ先
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社
地域共創事業部 上杉
TEL
050-3612-4544
(代表)